英語で何という?(16)《執筆A.Y.》

「ご遠慮なく」「気兼ねなく」

自分の意見をはっきり言うことが美徳とされる英米社会では、他人に対して、自分のしたいことや、自分の言いたいことを控えめにすること、つまり「遠慮」という考え方は日本に比べると希薄です。

したがって、「ご遠慮なく」と言う場合には、「躊躇しないでください」とか「自由に(気楽に、かしこまらないで)〜してください」と考えて、英訳します。

例えば、「質問がありましたら、ご遠慮なく」というならIf you have any questions, please don't hesitate to ask me. Please feel free to ask me if you have any questions.のように言えばいいのです(後者のfeel free toは「自由に/気軽に…する」という意味で、いかにも英語的な表現です)。

それから、「ポールさん、お入りください。ご遠慮なく」であればCome in, Paul. Don't stand on ceremony.のように、stand on ceremony(かしこまる)の否定形を使って表現すればいいでしょう。

さらに、「私のオフィスにいつでもお立ち寄りください。ご遠慮なく」であれば、don't hesitate toやfeel free toを使うほかにPlease drop in at my office freely.のように、副詞のfreelyを用いてもいいでしょう。

客に飲食物を勧めて、「どうぞご遠慮なく(召し上がってください)」という場合にはPlease help yourself.のように言うことができます。

このhelp oneselfは「自分で取って食べる」という意味であり、例えば、立食パーティーの場合にホストが客に対して言います。

それに対して、客だけにきちんとお膳が用意されている場合や、複数の客がいて、各人にすでに料理が配られている場合には、上の言い方ではなくPlease go ahead and start eating. Don't let the food get cold. Please start eating.のような言い方がいいでしょう。

「もう十分いただきました」

人から飲食物を勧められた場合、I've had enough.とだけ答えて断るのは不適切です。

このI've had enough.という表現は、「もううんざりだ」という意味にも解釈されるからです。

ですから、感謝の気持ちを込めて、「もう十分いただきました」と言うにはNo, thank you. I've had enough/I'm full.のように、ことばを足して言えばいいのです。

もう少し感謝の気持ちを強く込めて、「もう十二分にいただきました」と言うのであればNo, thank you. I've had more than enough.のように答えます。

いずれにせよ、相手の申し出を断るには、まずお礼を述べ、次に断りのことばや理由を言うのが礼儀です。


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