真剣に学習する人のみ募集 スパルタ英語・英会話のNCC綜合英語学院

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英語の比喩表現(16)《執筆A.Y.》

「悲しみ」の表現から始めましょう。

a long face

日本語に「面長」という表現がありますが、英語のa long faceはan unhappy expression、つまり「浮かぬ/さえない顔」というまったく違った意味です。

What's the long face for?

get the blues

日本語の「青」は「青春」「青二才」などの表現に見られるように、経験はないが明るい未来を感じさせますが、英語のblueには「憂鬱」「気のふさぎ」などのマイナスイメージも強いのです。

blue Monday(憂鬱な月曜日)やfeel blue(気がめいる)といった表現はご存知でしょう。

Don't be surprised if you get the blues for a while after your baby is born.

次に「愛憎」を表わす表現を取り上げます。

日本語には「恋に狂う」という言い方がありますが、英語でも、愛を一種の狂気と見るとらえ方があります。

be crazy/mad/nuts/wild

ここで用いられているnutsは、木の実が人間の頭を象徴していてcrazyという意味からvery much in love with somebodyという意味に転用されたものです(ちなみにgo nutsはbecome crazyということです)。

また、ここでのwildも同様にenthusiasticという意味です。

She's nuts about the boy next door.

head over heels in love

「かかとの上に頭がきて」

これとは逆にheeds over head(頭の上にかかとがきて)とも言います。

激しい恋に体がひっくり返ってしまいそう、という発想から、「人に首ったけ、ぞっこん」という意味です。

He was obviously head over heels in love with his new bride.

the apple of somebody's eye

「目のリンゴ」

かつて瞳はリンゴ型の球体と考えられていたことから、「目のリンゴ」とは「瞳」のことを指し、それが比喩的に「非常に大切にしているもの/人」という意味で使われます。

溺愛している子供などについて言います。

日本語の「目の中に入れても痛くないもの」「掌中の玉」に相当します。

His youngest daughter was the apple of his eye.

互いに憎みあっていて、顔を合わせれば必ずけんかになるような関係を日本語では「犬猿の仲」「不倶戴天」などと言いますが、英語では次のように表現することがあります。

bad blood

「悪い血」

比喩的に、過去の争いから生じた両者の「憎悪、敵意」の感情を表わします。

日本語の「積年の恨み/不和」に相当します。

There has been bad blood between the two families for years.


「英語の比喩表現(17)」へ続く


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