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中級者編・耳よりな単語の話(1)執筆A.Y.》
最終更新日: 2019年12月20日

単語のニュアンス(1)

英語の単語、特に形容詞を正しく使うためには、その単語のもつ含み、つまりニュアンスについて知らなければなりません。

もちろん中立的なものもありますが、単語のニュアンスには大まかに言って、プラスとマイナス、ポジティブ(肯定的)とネガティブ(否定的)があります。

プラス、ポジティブとは「良い意味」「ほめる意味」をさし、マイナス、ネガティブとは「悪い意味」「けなす意味」をさします。

ことに形容詞は、事物の叙述であると同時に、話し手(書き手)がその事物を好ましいものと見ているか、好ましくないものと見ているかを表わしていることが多いのです。

日本語でも、例えば、同じバラを叙述するのに、「そのバラは美しい」といえば、話し手がそのバラをポジティブに判断していることを示していますが、「そのバラは派手である」といえば、話し手のバラの見方にややネガティブなものが含まれていることを表わしています。

同じことを描写するのに、話し手がそのことをポジティブにとらえているのか、ネガティブにとらえているのかで選ぶことばも違ってくるのです。

辞書に載っている訳語だけに頼って、ニュアンスに注意を払わないと、相手に誤解される危険性があります。

新しい単語に出会ったときには、その語がポジティブなニュアンスをもっているのか、ネガティブなニュアンスをもっているのかということに注意を払うようにしないと、その語を自分の語彙の一部として使いこなせるようにはなりません。

普通、ある単語のニュアンスがプラスか、マイナスかを判断するのはそれほど難しくはありません。

その単語の意味から明らかであることが多いからです。

例えば、thin(やせた)、underweight(標準体重以下の)は中立かマイナス、slender(すらっとした)、slim(ほっそりした)、lean(しまった)はプラス、skinny(やせこけた、やせっぽちの)、emaciated(やせこけた)はマイナスです。

注意が必要なのは、日本語化したカタカナ英語と元の英語のもつニュアンスの間に差がある場合です。

その代表的なものが形容詞のnaiveです。

日本語ではナイーブといえば、「純真で素朴な」といった良い意味で使われることが多いようですが、英英辞典を引くと、not having much experience of how complicated life is so that you trust people too much and believe that good things will always happenとあります。

つまり、英語では、「精神的に未熟な」「世間知らずの」「信じやすい」「だまされやすい」「考えが甘い」「青臭い」という悪い意味で使われます。


耳よりな単語の話(2)」へ続く

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