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語彙を豊かに(2)執筆A.Y.》

まずは基本語から

ここでは「英米で日常的によく使われている語」を「基本語」と呼ぶことにしますが、ある語が「基本語」であるかどうかをどうやって判断したらいいのでしょうか。

(学習用)英和中辞典には'基本語''重要語'などと称して、ふつうは6,000から7,000の見出し語に印がついていてかなり参考にはなりますが、それらと英米人が日常よく使っている語とのあいだには多少のズレがあるようです。

例えば、飲食や買い物、旅行など、英米人の日常生活でしょっちゅう使われている語、身体に関する語、動植物の名前などは、大学受験にはあまり関係がないせいでしょうか、どうも軽くみられがちです。

それでは英和辞典の'基本語''重要語'のマーク以外に、英米でどの語がよく使われているかを正しく教えてくれるものはないのでしょうか。

英米人にとって使用頻度の高い語を調べるには、2億語以上の現代英語を分析して作った英英辞典のCOBUILDをご覧になるといいでしょう。

そこには、主要な見出し語にダイヤのマークで5種類の使用頻度が分類されています。

使用頻度順で14,600語までにこのマークがついています。

どれが重要な語であるかを判断する必要があるときには、是非この英英辞典を参照しください。

ダイヤのマークが5つの語と4つの語を合わせた計1,900語で、あらゆる英語の75%を占めるそうですが、それではあまりに不足なので、ダイヤのマークが3つの1,500語を加えて3,400語くらいを「基本語」とみなすのが現実的でしょう。

英語ができるかどうかの分かれ目はこれらの「基本語」と、それらを含む重要な慣用句(後述)に加えて、残りの1万以上の主要な語をどこまで理解しているかにあるといえるでしょう。

だからといって、最初からこの約14,000語を目標にして単語やイディオムの丸暗記をするのは、疲れるばかりで、少しも能率的ではありません。

そういう到達レベルがあることを頭の隅に置くだけでいいでしょう。

あとは、自分のレベルに合った、好きな本をじっくり読み込んで、語彙を少しずつ確実にふくらませていくことです。

多くの人が言うことですが、単語は文脈の中で理解していくのが最善の策です。

そのためには、自分のレベルと、必要あるいは興味にちょうど合った、あまりむずかしすぎない、しかしかなり長めの新聞雑誌の記事や小説などを、辞書を引きながら確実に読みこなしていくことです。

これは語学に限らないことですが、基礎を養う段階で雑なことをやっていたのでは、いつまでたっても力がつきません。

この段階では、きめ細かい読書作業が欠かせません。

多読や速読は、もし必要だとしても、その後の段階に回すべきです。


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