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英単語あれこれ(20)執筆A.Y.》

Jack

この語はJohnの愛称ですが、一般に人(男)を代表して用いられる語で、every man Jack(だれもかれもみな)などはその典型的な一例です。

jack-in-officeといえば「いばりくさった小役人」、Jack and Jillは「若い男女」のことです。

このJack and Jillはもともとイギリスの伝承童話の中で山に水を汲みに行く男の子と女の子を指しますが、Every Jack has his Jill.(どんな男にも似合いの女がいるものだ)とは「似た者どうし」「似た者夫婦」ということです。

このようにJackは一般的に人を指していう語なので、イギリスの童話や童謡に出てくる男の子の名前としてよく見かけます(そういう意味で、日本の「太郎」に近いといえるかもしれません)。

おなじみのJack and the Beanstalk(ジャックと豆の木)の他に、Jack the Giant Killer(巨人殺しのジャック)は、主人公が隠れ蓑(見えなくなるマント)・飛行靴(速く走れる靴)・金剛剣(何でも切れる剣)・全知の帽子(なんでもわかる帽子)の4つの宝物を得て、国中の巨人族を退治してしまう話です。

これがJack the Ripperになると、1888年ロンドンで少なくとも5人の売春婦を殺害した「切り裂きジャック」で、これは昔話どころの話ではありません。

昔話に関連づけられる表現に、before you can say Jack Robinsonというのがありますが、これはvery quicklyの意味で、ふらりと姿を現わしたかと思うと、すぐにどこかへ行ってしまうJack Robinsonという気の早い男が登場する話に連想づけられたものです。

ことわざや格言にもこのJackがよく登場します。

「何でも屋」を意味するjack of all tradesから成る格言、Jack of all trades, and master of none.またはA jack of all trades is a master of none.は、「多芸は無芸」というところです。

passive smoking

よく知られているように、アメリカでは反喫煙キャンペーンが日本よりも盛んで、愛煙家ははなはだ肩身の狭い思いをさせられているようです。

アメリカで反喫煙キャンペーンが展開されるようになったのは、アメリカ癌協会が第1回目のレポートを発表した1954年以来のことですが、このキャンペーンの中から、いくつかの表現が生まれています。

smoke pollutionは「たばこの煙公害」、「煙害」のことです。

smoke outは禁煙運動の一環として行われた「1日禁煙」のことで、本格的な禁煙(永久禁煙)への第一歩にしようというわけです(ただし、スラングではsmokeはmarijuanaを意味し、smoke-inというのは「marijuana解禁要求集会」を指します)。

sidestream smokeは火のついた「たばこの先から出る煙」、「副流煙」(非喫煙者が吸い込む他人のたばこの煙)のことで、secondhand smokeともいいます。

mainstream smokeは「たばこの中を通って口に入る煙」、「主流煙」(喫煙者が直接吸う煙)のことです。


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