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英単語あれこれ(19)執筆A.Y.》

chauvinism

英語には人名に由来することばがたくさんあります。

sandwichが18世紀のイギリスの伯爵John Montagu, fourth earl of Sandwich(1718〜92)にちなむことはあまりにも有名でしょう(食事に中断されずに賭博を続けるために考案したとされています)。

bloomerは、1851年に初めてそれをはいてみせた、米国の女権拡張主義者Amelia Jenks Bloomer(1818〜94)の名前からきたものです。

lynchは、アメリカのバージニア州で私設法廷を主宰し、正規の手続きによらず残虐な刑罰を与えたCaptain William Lynch(1742〜1820)に由来します。

quisling(売国奴、裏切り者)は、ノルウェーのファシスト政治家Vidkun Quisling(1887〜1945)にちなむものです。

Nicolas Chauvinはナポレオンの兵士で、17回も戦傷を負ったにもかかわらず、終生、ナポレオンの熱烈な賛美者だった人です。

彼の名前にちなむchauvinismは、「狂信的・好戦的愛国主義」のことで、その傾向の人はchauvinistといいます。

しかしこの語は、male chauvinism, female chauvinismという形で用いられることも多いようです。

male chauvinismとは、「男性優越主義」「男性中心主義」のことで、フェミニストの格好の攻撃目標になっています。

female chauvinismは前者の裏返しとして生まれた表現で、男性に対する女性の優位を主張する考え方、「女性優越主義」を指し、しばしばフェミニズムの考え方の悪い面を指して用いられます。

また、それぞれの主義に凝り固まった人を指して軽蔑的・戯言的に使われる表現として、male chauvinist pig, female chauvinist pigがあり、MCP, FCPと略されます。

他にcultural chauvinism(文化的優越主義)とかgastronomic chauvinism(食文化排外主義)という表現もあります。

rose

バラの栽培は英米では高尚な趣味として盛んで、品評会がよく開かれます。

バラはイングランドの国花で、アメリカも1986年に国花として制定しています。

また、バラは美や幸福、安楽の象徴であり、特徴の赤い色と芳香から情熱、性、愛、恋、美しい女性、秘密を表わします。

ローマ人は、roseを秘密を守る象徴として、酒の上で言ったことを他言しないようにと宴席の天井などにこの花を彫刻しました。

これはローマ神話で恋の神キューピッドが沈黙の神ハーポクラディーズに、母親である愛の女神ヴィーナスの情事を口外しないように頼んだ際、その謝礼としてバラを贈ったという話に由来するものです。

under the roseという表現がin secret, in privateの意味で使われるのは、この故事によります。

beautyの象徴としてroseが用いられている表現としてthe lilies and roses(美貌)というのがあり、gather rosesといえば「快楽を求める(歓楽を追う)」ことで、ここでのroseはjoyを象徴しています。

Life is not all roses.(人生は楽しいことばかりではない)ではrosesは「安楽な状況」を指して使われています。


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