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アメリカのテレビ放送(2)執筆A.Y.》

テレビニュースのスタイル(つづき)

大事件などの直後には、現場の記者とスタジオのアンカーパーソンが直接やりとりをすることもありますが、ふつうは、記者の報告は事前に収録され編集が済まされていて、アンカーパーソンはそれらを次々に紹介していくスタイルになっています。

現場の映像と記者の報告が必ず入り、またインタビューを通じて現場の人の声が直接伝えられることが多いのは、事実を重視する実証主義的なアメリカ文化の表れといえるでしょう。

多種多様な人が登場する活気のある構成なので、リスニングの格好の素材として活用できます。

アンカーパーソンや記者は、プロの読み手であるアナウンサーとは異なるわけですが、実はThe Network StandardあるいはNetwork Englishと呼ばれる全国放送用の発音基準があって、全国ネットに出るようなアンカーや記者たちはこれに従って発音の訓練を受けているそうです。

アンカーパーソン

もともとanchormanという語は、新聞や雑誌で、取材記者が収集してきた情報を最後に文章にまとめあげる人を指す言葉として使われていましたが、CBSがこれを報道番組の最終的なまとめ役という意味合いで使ったのが一般的になったといわれています。

アンカーパーソンは日本のアナウンサーやキャスターに比べると、テレビでの出番は少なめですが、だからといって番組で果たしている役割も小さいということではありません。

有名なニュース番組のアンカーパーソンたちはみな放送記者出身で、現場からの報告をよく理解した上でニュースの切り口を明確にし、手際よく紹介していきます。

中には、ニュースの選択権や編集権、取材記者の人事権まで持ち、雑誌ならば編集長にも相当する大きな役割を担っているアンカーもいるそうです。

アンカーパーソンになるための必要条件は、ジャーナリストとしての見識と、アメリカの政治や社会、経済について十分な知識を持っていることですが、それに加えて視聴率を高めるような人気も欠かせません。

全国ネットのニュース番組のアンカーパーソンはスター的な存在で、高いギャラが支払われているといわれています。

彼らの放送記者特有のスピードとリズムをもった話し方と、ニュースの内容とがあいまって、アンカーパーソンの語りには独特の雰囲気がかもし出され、それがまた人気を生むことにもなっています。

(終)

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