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英米人の生活習慣に関心をもつ(1)《執筆A.Y.》

ご存知のように、ITの急速な発達と普及によって、今では外国の情報を簡単に手に入れられるようになりましたが、意外に知らないことが多いのが、例えばアメリカ人にとっては当たり前の習慣や日々の暮らしのしきたりといったものではないでしょうか。

アメリカにはアメリカならではの歴史と伝統に培われた独特の習慣や風俗があります。

そして、それらに対する理解が不十分である、あるいは欠如しているために、英語でのコミュニケーションの際に思わぬ誤解や戸惑いが生じることも少なくありません。

そうならないためにも、普段の英語の学習において、アメリカ人の習慣やしきたりについての知識を増やし、理解を深める努力が必要です。

ここでは食習慣に関するものをいくつか紹介します。

朝食にcornflakes(コーンフレーク)を取るというのはアメリカ人の習慣(現在では他の国々にも浸透しています)になっていますが、その産みの親は、Kellogg's(ケロッグ)でおなじみの、菜食主義の健康こだわり派、J.H.ケロッグ博士と弟のW.K.ケロッグです。

ケロッグ兄弟は「酒やタバコ、栄養失調といった悪しきものに対抗するため」このcereal(シリアル)のベストセラーを生み出したのです。

bacon and eggs(ベーコンを添えた目玉焼き)もアメリカの伝統的な朝食です。

その由来は植民地時代にまでさかのぼりますが、当時は豚と鶏は最も輸送しやすい動物で、自分でえさを探せる豚は飼育しやすい家畜でした。

西部の開拓は牛肉を王者の座に押し上げましたが、「ベーコンと卵に対する植民地時代の執着」は西部へのsettling(入植)とfrontier(フロンティア)の終焉のあとまでも残存したのです。

アメリカ人にとって一日のスタートを切る上で欠かせないものが、the morning cup of coffee(朝の1杯のコーヒー)です。

コーヒーを飲む習慣は、1670年にボストンにコーヒーハウスが誕生して以来、殖民地時代のアメリカで続いていました。

海上通商権をめぐって英米が争った1812年戦争の間、イギリスの紅茶が手に入らなくなり、このときコーヒーが紅茶に取って代わったのです。

19世紀半ばごろまで、アメリカ人はsalad(サラダ)をまったく食べなかったそうです。

しかし、ヨーロッパ風のWaldorf salad(ウォルドーフ・サラダ;さいの目にきったリンゴとクルミとセロリにマヨネーズをあえて作る)が紹介されると、アメリカ人の嗜好はgreens(緑色野菜)を食する方向へと変化しました。

ヨーロッパ人はmain course(メインディッシュ)のあとにサラダを食べます(これは次にチーズを食べるための準備です)が、アメリカ人は初めにサラダを食べるのが習慣になっています。


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