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英語の比喩表現(45)執筆A.Y.》

throw/pour cold water on something

「冷水を浴びせる」とは、「けちをつけて、人のやる気や熱意をそぐ」ことです。

日本語の「水を差す」に相当します。

この表現は、道端で二匹の犬がさかっているのを止めさせるのに、犬に冷たい水を頭から浴びせるという習慣から生まれたものです。

Margaret Thatcher poured cold water on the idea of a European central bank.

kick the bucket

「バケツをける」とは、「死ぬ」こと、「くたばる」ことです。

起源は不明ですが、一説によれば、首吊り自殺する人が、伏せたバケツの上に乗って、上から吊るしたロープの輪に首を入れ、自分でバケツをけって宙吊りになって自殺することに由来しています。

このような由来なので、この表現はくだけた、ややおどけた言い方であって、中には不謹慎だと不快感を覚える人もいます。

また別の説によれば、かつてブタを殺すときに、ブタの後ろ足を縛って梁に逆さ吊りにしておいて、その喉を切って殺しましたが、イングランドのノーフォーク地方では、今でも、この梁のことをbucketと呼びます。

そして、吊るされたブタは後ろ足でその梁を蹴るような形になることから、この表現ができたそうです。

Didn't you hear? He kicked the bucket. Had a heart attack, I think.

spend a penny

「1ペニー使う」とは、「トイレに行く」ことです。

かつて公衆トイレに入るときに小箱の硬貨投入口に一ペニー入れる必要があったことから生まれた表現です。

ふつうは子供や母親がよく使う遠回しな表現で、主にイギリスで用いられます。

この表現に関して、次のような実話があります。

あるときアメリカ人の経営コンサルタントが、イギリスの会社で、製品のPRに広告がいかに大切かを説いて、If you want to earn a penny, you've got to spend a penny.と言ったところ、相手のイギリス人は笑いをこらえるのに一苦労したということです。

このアメリカ人はspend a pennyという慣用句を知らなかったのです。

Excuse me, I must go and spend a penny.

know/learn the ropes

「ロープを知っている」とは、「コツを知っている」こと、「事情に明るい」ことを指します。

これは帆船の時代にできた表現で、当時の船乗りは、船をうまく走らせるためにロープの扱いに通じていなければならなかったことからきています。

The new employee didn't take long to learn the ropes.

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