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コミュニケーションの上手なとり方(11)執筆A.Y.》

意見の述べ方、反論の仕方(1)

英語圏を含め欧米の人々は、会話の中で「私はこう思う」と自分を発信する性向が、日本人よりも際立って強いようです。

集団よりも個人に価値を置く社会風土が、自分を人間関係の中心に置く自己概念を育んだからだといわれています。

人はみなそれなりに自分の意見をもっているということが前提とされ、誰もがしっかり意見を述べることが期待される社会です。

会話の途中でWhat do you think about 〜?/How do you feel about 〜?/What's your opinion about 〜?と意見を求められることもしばしばです。

こんなとき、I don't know.とかI have no opinion.としか言えないのは、たいへん失礼なことです。

相手がせっかく質問のボールを投げてくれているのに、それを受け止めようとしないで私は興味がありませんとそっぽを向くようなものだからです。

また、あいづちを打つだけに終わってしまうのも、マイナスイメージにつながりかねません。

英語のコミュニケーションでは、相手に意見を投げ返すことが期待されるのです。

もちろん、意見を述べるには、意見を持つことが前提です。

そのためには、日ごろから、問題意識をもって世の中を眺め、今問題になっていることについて、自分の意見を形成し、それを英語で伝えるために必要な語彙や表現を仕込んでおくことが必要でしょう。

意見を述べるにも、強く主張するか、控えめにするかは、イントネーション、声の大きさや調子、口調などと大きく関係しますが、それは表現を工夫することでも加減することができます。

断定的になるのを防ぐには、I think, I guess, I feel, I believeやIt seems to meなどの表現をかぶせます。

自分の見方であることを強調するにはin my opinion/view, from my point of view, as far as I'm concerned, personallyなどを使います。

これらには主張をやわらげる働きがあります。

他の人は違った意見を持っているかもしれないけれど、と認めた上で自分の意見を述べるので、控えめな心持ちを表わすことになるのです。

There's no doubt, I must say, I can't believeなどは、ある事柄に対して白黒の判断を下し、「こうすべきだ」と断定的に述べる場合に使われます。

反対に、控えめに意見を述べるときには、前述の表現のほかに、個人的な見解に過ぎないことを強調してThis is only my (personal) opinion, but I think 〜と言えばさらに謙遜の気持ちを強めることができます。

Others may feel differently, but I believe 〜なども、自分とは異なる、他の人の見解の存在を認めた上での、謙虚な意見の述べ方です。

これ以外にも、I'm not a specialist in 〜, but it seems that 〜とかI' m not well-informed about 〜, but I hear 〜のように、自分の知識不足をわきまえた謙遜の表現を使って主張をやわらげる工夫をします。


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