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英語の比喩表現(13)《執筆A.Y.》

「花」に関する表現を見てみましょう。

花の中の花、といったらやはり「バラ」でしょう。

バラは英国の国花でもあり、「たとえどんなに狭い庭でもthe garden(庭園)と名のつくものを持っている英国人は、必ずそこにバラを植えている」そうです。

a bed of roses

「バラを敷きつめた寝床/バラの花床(花壇)」

比喩的に「安楽な生活(境遇)」という意味ですが、否定的な文脈で使われます。

Don't expect married life to be a bed of roses.

Every rose has its thorn.=No rose without a thorn(どんなバラにもとげがある、とげのないバラはない)と言いますが、この逆の表現がa bed of thornsで「居心地の悪い(困難な、つらい)立場(状況)」という意味です。

The unemployed find life a bed of thorns.

また、not a bed of rosesと類似の表現としてnot all roses(すべてはバラではない→気楽な(楽しい)ことばかりではない)という表現があります。

Life is not all roses.

長くて暗い冬に耐え、明るい太陽を待ち望んでいる英国人にとって、「ヒナギク」の花は、春の訪れを知らせてくれる喜びの花です。

daisyは道端に咲く野生の花で、日本の園芸種とは形が少し異なります。

be pushing up the daisies

「地面の下からヒナギクを押し上げている」

ヒナギクは墓地によく生えていることから、比喩的に「死んで埋葬されている」という意味で、おどけて使われます。

これとは対照的なイメージでdaisyが使われている表現が(as) fresh as a daisyで、「ヒナギクのようにはつらつとしている、生き生きしている」ということです。

gild the lily

「ユリに金メッキをする」

比喩的に「もともと美しいものを飾り立ててだめにする、余計な手を加える」という意味で使われます。

正確に一致はしていませんが、シェークスピア「ジョン王」のせりふが出所です。

I don't know why she wears so much makeup. She's so pretty that it's gilding the lily.


「英語の比喩表現(14)」へ続く


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